
ロシアの大都市、サンクトペテルスブルクでアンチ・ゲイ法が通過し、市長が署名すれば、効力を発するという記事です。
金融危機後、自国経済を守るべく各国は保護主義に傾倒している感があり、そして歴史上保護主義は全体主義へとつながって行きがちです。ナチスドイツの例を挙げるまでもなく、全体主義国家はLGBTのようなマイノリティを弾圧しています。
今後のロシアの流れに注視しましょう。
サンクトペテルスブルグはゲイイベントを禁止できる「アンチ・ゲイ」法案を通過
Edge on the net
Feb 9 2012
ロシアのセントペテルスブルグは最近、「ホモセクシャリティの助長」に対して最大$16,700(
140万円)の罰金を科すことによる、LGBTの権利をはく奪する法案を公式に可決した。LGBT支持団体ALL Outが報じた。
法案に反対する多数のゲイ活動家が都議会ビルの外で講義をしたが逮捕された。
もし、都の行政長官が法案を可決したなら、LGBTコミュニティに関連する書物、著述、言論そしてレポートのすべてが違法となり、重い罰金が科せられることになる。ゲイプライドのようなLGBTに関するインベントも同様に禁止されることになる。
「多数の国際条約及びロシア憲法に違反するこの法案は、ストレートであろうとゲイであろうと、すべてのロシア人の言論の自由を非道に冒すものであろう。立法が許されるべきではない。」とAllOut.orgのエグゼクティブディレクターであるアンドレ・バンクスは言う。
加えて、サンクトペテルスブルグのゲイ権利運動組織は「ホモセクシャルの宣伝」を広めたという理由で重い罰金を科せられるかもしれない。
サンクトペテルスブルグのLGBT組織であるComingOutは「この法律はロシアのゲイ・レズビアンに対する差別を合法化するものである。」と表明した。「ヨーロッパの歴史を紐解くと、すべての全体主義体制はLGBTの人々に対する同様の抑圧から始まった。もしこの法律が可決したなら、ロシアが新たな全体主義へ向かっていることのサインである。」
この法律は2011年に初めて提出され、LGBT権利グループや活動家から批判を受けた。All Outは法案を非難するオンライン上の嘆願書を作り、世界中の250,000人以上がサインした。EU外務・安全保障政策上級代表は嘆願書を引き合いに、ロシア首相のプーチンとこの問題について話会うことを宣言した。
同様の法律はロシア南部のアストラカンでも通過し、先月3人のロシアLGBT活動家がこの地域で、論争中の法律の下、逮捕された。
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