fc2ブログ

04

19

コメント:

カリフォルニア州でHIV予防薬の治験。

hi.jpg

HIV治療薬のツルバダについて、感染予防薬としての効果を検証する実験がカリフォルニア州で実施されるようです。

インターネット上に「医療事故後のHIV感染防止のための予防服用マニュアル」というファイルがあり、これによると医療従事中に感染の恐れがある場合の予防薬としてこの薬が利用されているようです。

ツルバダの発売元ギリアド・サイエンシス社の実験では44%~72%の予防効果があるとされていますが、「実験環境下」での結果であり、それを考慮した上でも44%の感染予防効果しかないとなるとちょっとどうかな?と思っちゃいます。記事にもあるように、最大の問題は「人間」自身であり、

・カウンセリングやHIV検査を必ずしも受けないかもしれない。
・薬を定期的に服用しないかもしれない。
・逆に危険行為に走るかもしれない。

等々、現実世界にはいろいろリスクファクターがあるようです。今回はより現実の世界に即した治験を行い、効果を測定するようです。

100%予防できる薬ができるといいですね。

「Pill to block HIV slated for testing」
The Seattle Times, April 17 2012
http://seattletimes.nwsource.com/html/nationworld/2018004034_hivpilltest18.html?syndication=rss

カリフォルニア州は全米で広がるHIVを抑えるため、HIV予防薬のテストを実施する。

この薬はすでにHIV患者に対して利用されており、今回ロスアンゼルス、サンディエゴ、ロングビーチで、まだ感染していないが、リスクの高い700人のゲイ及びバイ男性、トランス女性に対して処方される予定である。

カリフォルニアでは140,000人がHIVまたはAIDに感染しており、30,000人は自分が感染していることに気付いていない、と見積もられている。

Truvada(ツルバダ)というブランド名で知られているこの薬は食品医薬品局によってHIV治療薬として認可されている。

2010年にNew England メディカルジャーナルが報告したところによると、どれくらいの頻度で薬を摂取するかにもよるが、44%~73%HIV感染のリスクを低減するとの結果が出ている。

この薬には吐き気や腎臓障害等の副作用があり得る。

最近のスタンフォード大学による調査では、1日当たり$26のコストがかかるため、複数の男性と性的接触するような、ハイリスクな人々に処方するときのみ、経済的合理性があると報告されている。

「予防薬とカウンセリングはハイリスクの人々に対してかなり有用である。しかし実社会での影響を調べるには更なる調査が必要である。HIVに感染していない患者が毎月診察へ行くことを期待するのは現実的ではない。」と今回の被験者をリクルートしたAIDSプロジェクトのPhil Curttisは言う。

「予防薬はHIVの感染を予防できるだろう、しかし最大の問題はそれを摂取する人間だ。」とカリフォルニア大学サンディエゴのディレクターは言う。


サンディエゴでは、薬を飲むことを忘れないようにテキストメッセ―ジを利用し、ロスアンゼルスでは定期的に被験者の血中濃度を調べる予定である。また、定期的にカウンセリング及びHIV、性病の検査を実施することも予定されている。

薬の効果についての十分な証拠はまだない。加えて、予防薬がコンドームを利用しないことにつながり、更なる感染につながることもありうる、と市は述べている。

「男性、ゲイ、バイ、ストレートであろうが、彼らはコンドームを使いたがらない。これは普遍的な事実だ。もし彼らが使わない理由を与えられたら、彼らはそうするだろう。」とAIDS Healthcare Founationの社長は言う。

関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加
管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバック URL

http://rainbowgrid.blog.fc2.com/tb.php/66-c38c36f6

プロフィール

Leosuke08

Author:Leosuke08
The purpose of this blog is to introduce the LGBT scene in US, where LGBT business is developing rapidly, LGBT rights are being recognized broadly and LGBT people are playing important roles in various fields.

I hope this blog gives inspiration for all readers and contributes to develop the LGBT scene in Japan.

I am around 30 year-old living in Japan.

全記事表示リンク

検索フォーム

Designed by

Ad