
アメリカの大学研究機関で、HIVを根絶する研究が一歩進んだという記事。
HIV等医療系の情報には全くの素人であり、訳も曖昧な箇所があります。自己判断で読んでみてください。
UCLAのHPで研究結果の原文を(ものすごく)まとめてみると、
・CD8キラーT細胞というのが、HIVに感染した細胞を発見し、殺すことが出来る。
・しかし、このT細胞は体内からウィルスを除去するのに十分な量でない。
・だから研究者は複製。
・この遺伝子操作した幹細胞をマウスに移植した人間の胸腺へ植え付けた。
・この幹細胞が感染したHIVを根絶するだけの量に増殖することに成功!
現状では、抑制はできるが根絶はできないHIV。人間とマウスでのHIVの増殖の仕方が違うなど、まだまだ解決すべき問題が多いようですが、是非研究が進んで多くの人が救われることを期待します。
「UCLA Develops Stem Cells That Kill HIV in Mice」
The Advocate, April 13, 2012
http://www.advocate.com/Health_and_Fitness/UCLA_Develops_Stem_Cells_That_Kill_HIV_in_Mice/
2009年の発表の研究結果の進展として、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者は、「幹細胞を遺伝子上で操作し、生きた組織内でHIVに感染した細胞を攻撃することが出来る」と発表した。
3年前UCLAの研究者は「幹細胞はHIV細胞を死滅させるように操作できる。」と発表したが、彼らの発見は生き物―マウスでも作用することが判明した。
「この研究が、体内からHIVウィルスを根絶しようと望む感染者がHIV感染と戦うための潜在的なアプローチの第一歩になると信じている。」と、上級研究者のScott Kitchenは言う。
ウィルスに感染したマウスに遺伝子操作した幹細胞を植え付けた後、研究者はその細胞が、「HIVタンパク質を含む細胞のみをターゲットとすることが出来る増殖した、多機能なHIV-特化CD8の多くの個体群へと進化することを発見した。」
HIVは人間よりマウスの方がより増殖が遅いので、研究者はこの違いと立ち向かう方法を模索している。
「この研究結果が、感染した人々にHIVウィルスが残った状態にしてしまう、人間のT細胞の欠陥を正す、より積極的なアプローチに発展する第一歩となると信じている。」
*1: CD8
サプレッサーキラーT細胞の表面にある糖タンパクでできた抗原(しるし)。HIV感染者では感染初期から中期はむしろ増えるが、発病頃には急激に減ってしまう。(Weblio辞書より)
*2: T細胞
リンパ球の中で免疫(細胞性免疫)に書かわwる重要な細胞の事。(Weblio辞書より)
UCLA原文:http://newsroom.ucla.edu/portal/ucla/ucla-engineered-stem-cells-seek-231118.aspx
- 関連記事
-
- HIVを感染させることの犯罪化はHIV検査の躊躇を招くという調査結果。 (2012/07/30)
- 『HIV治療の可能性は非常に高まっている。』との研究者の声。 (2012/07/27)
- コンドーム使用に対するゲイ白人と黒人の認識の違いについての研究結果。 (2012/07/24)
- 先進国において最もHIVに感染しやすいのは黒人ゲイ男性という調査結果。 (2012/07/19)
- 自宅でできる簡易口腔HIV検査キットが認可される。 (2012/07/04)
- 初のHIV予防薬が認可される。 (2012/05/12)
- 簡易口腔HIV検査法は認可されるか。 (2012/05/07)
- カリフォルニア州でHIV予防薬の治験。 (2012/04/19)
- HIVを死滅させる幹細胞の研究が進展。 (2012/04/16)
スポンサーサイト

この記事のトラックバック URL
http://rainbowgrid.blog.fc2.com/tb.php/60-23946fb9