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米国史上最大級の機密漏洩、マニング上等兵は同性愛の問題で悩んでいた。

イラク、アフガン戦争に関する機密情報70万件をウィキリークスに渡し、90年の禁固刑の判決を言い渡されたブラッドリー・マニング上等兵(25)。14日に開かれた裁判での弁論で、同性愛の問題を抱えていた事をほのめかしました。

BradleyManning.jpg
(Bradley Manning by Queerty)


「私がその決断をしたとき、私は現在進行形の様々な問題を抱えていました。」

マニング上等兵は軍内でもカミングアウトしており、軍における同性愛を禁じた「Don’t Ask, Don’t Tell」方針下の時代であったことから、隊内でも不遇の扱いを受ける事もあったとのこと。軍隊から除隊勧告を受けるも、情報分析官としての高度な専門技術を有するため、除隊勧告が取り消されたりしています。

今回の弁論では軍の精神科医が、マイニングが性認識障害を患っていたと証言しています。精神科医は、マニングが女装をした写真をつけて「これが私の問題です。」との手紙を送ってきたと語っています。手紙の中ではまた、「軍隊生活の中でこの問題が解決できることを望んでいます」と書いていました。

マニングの上官であるPaul Adkins曹長にたいしても同様の手紙と写真を送付。「ジェンダーの問題は年をとるにつれてますます私を苦しめます。」と書いています。

弁論の中でマニングは裁判官に向かい、「自分の行動に対して罰せられるべきことは覚悟していますが、裁判所が彼を悪い人間ではないと考えてくれることを望みます」と述べています。

「僕はシステムの中でより積極的に働くべきだった。でも不幸な事に、もはや戻る事はできないし、物事を変えることはできない。」

マニング上等兵の機密情報漏洩事件は、例えばイラクの一般市民が虐殺された映像などを明らかにするなど、不当な戦争の現実を暴いた事から英雄的行為とする見方と、アメリカという国を危険に陥れる反逆行為であるとする見方との賛否両論のようです。また、マニングのリークした情報はそこまで重要な情報は含まれていなかったそうです。それでも今後の機密情報漏洩を防ぐ意味でも、実質終身刑のような厳しい刑になったのでしょう。

Don’t Ask Don't Tell方針がもう少し早く撤回されていれば、情報漏洩は起きなかったかもしれませんね。

こちらも参照→アメリカ軍の「聞かない、言わない」方針の撤廃は軍に何ら影響を与えていないという調査結果。

(Source: Aug 14 2013, Queerty
http://www.queerty.com/bradley-manning-apologizes-says-he-was-dealing-with-a-lot-of-issues-20130814/ )

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