「結婚保護法は憲法修正5条に定められている自由の平等を侵害するものとして違憲である。」 (DOMA is unconstitutional as a deprivation of the equal liberty of persons that is protected by the Fifth Amendment.)
26日米連邦最高裁は、同性間での結婚を連邦法上認めないとするDOMA(結婚保護法)が違憲であるとの判決を、賛成5反対4の賛成多数で裁決。さらにカリフォルニア州において同性婚を禁じる州法「プロポジション8」を擁護する被告を退け、プロポジション8は無効とする原判決が維持、カリフォルニアでの同性婚の認可が再開される事となります。カリフォルニア州知事は30日以内のライセンス発行を指示したとの事。
DOMAとはDefense of Marriage Actの略で、婚姻を「男女間での結合」と定義することで、同性カップルが除外されることとなっていました。
SCOTUSBLOGによると、「DOMAの違憲判決は全州における同性婚の合法化を意味するものではないものの、「結婚」や「配偶者」などに言及する連邦法全てにおいて、同性カップル平等に扱われなければならなくなる」とのこと。
また、外国人のパートナーの場合でも結婚する事によって異性間カップルと同様アメリカ市民権が付与されるようになるだろうとNPO団体Immigration Equalityはコメントしています。
一方で主任判事のRobert氏は、今回の判決が各州における「伝統的な結婚観」を守り続ける権利を規制するものではない事も改めて明確にしました(つまり各州における同性婚の認可は各州で決める)。
今回のDOMAの違憲裁判については、2010年にニューヨークに在住する83歳の女性Edie Windsorさんが46年間連れ添ったパートナー女性であるThea Spyerさんから受け継いだ遺産について、結婚した夫婦間では認められる相続税の優遇措置が適用されずに360,000ドルの贈与税が科せられた事から提訴。今回の判決を受け、今後はこのような不合理はなくなります。

(Edie Windsor and Roberta Kaplan by Towleroad)
写真はEdieさんと弁護士のRoberta Kaplan氏。
判決後、Edieさんは「すぐにStonewallに行きたいわ!」(StonewallはNYにあるゲイバーで、LGBT権利運動が始まった場所。こちら参照→LGBTの歴史における偉人20人。(1))とコメント。さらに友人に電話し「すぐに結婚するといいわ。」と言ったとのこと。また主任弁護士のRoberta Kaplan氏は母親に電話し「完全な勝利だわ。この上ないくらい。」と伝えたとのことです。
さて、ついに連邦法では同性婚が認められるという結果に。これを受け直ちに全米で同性婚が認められるようになるという訳ではないでしょうが、同性婚に賛成する人たちにとってはこの上ない追い風ではないでしょうか。
それにしても84歳の女性と、46年連れ添ったパートナーの死から始まった今回の歴史的快挙。愛の力は偉大ですね。
(Source: Jun 26 2013, The Advocate.com,
http://www.advocate.com/politics/marriage-equality/2013/06/26/supreme-court-issues-landmark-lgbt-rulings
http://www.towleroad.com/2013/06/edie-windsor-reacts-to-the-doma-ruling-i-wanna-go-to-stonewall-right-now-photo.html )
26日米連邦最高裁は、同性間での結婚を連邦法上認めないとするDOMA(結婚保護法)が違憲であるとの判決を、賛成5反対4の賛成多数で裁決。さらにカリフォルニア州において同性婚を禁じる州法「プロポジション8」を擁護する被告を退け、プロポジション8は無効とする原判決が維持、カリフォルニアでの同性婚の認可が再開される事となります。カリフォルニア州知事は30日以内のライセンス発行を指示したとの事。
DOMAとはDefense of Marriage Actの略で、婚姻を「男女間での結合」と定義することで、同性カップルが除外されることとなっていました。
SCOTUSBLOGによると、「DOMAの違憲判決は全州における同性婚の合法化を意味するものではないものの、「結婚」や「配偶者」などに言及する連邦法全てにおいて、同性カップル平等に扱われなければならなくなる」とのこと。
また、外国人のパートナーの場合でも結婚する事によって異性間カップルと同様アメリカ市民権が付与されるようになるだろうとNPO団体Immigration Equalityはコメントしています。
一方で主任判事のRobert氏は、今回の判決が各州における「伝統的な結婚観」を守り続ける権利を規制するものではない事も改めて明確にしました(つまり各州における同性婚の認可は各州で決める)。
今回のDOMAの違憲裁判については、2010年にニューヨークに在住する83歳の女性Edie Windsorさんが46年間連れ添ったパートナー女性であるThea Spyerさんから受け継いだ遺産について、結婚した夫婦間では認められる相続税の優遇措置が適用されずに360,000ドルの贈与税が科せられた事から提訴。今回の判決を受け、今後はこのような不合理はなくなります。

(Edie Windsor and Roberta Kaplan by Towleroad)
写真はEdieさんと弁護士のRoberta Kaplan氏。
判決後、Edieさんは「すぐにStonewallに行きたいわ!」(StonewallはNYにあるゲイバーで、LGBT権利運動が始まった場所。こちら参照→LGBTの歴史における偉人20人。(1))とコメント。さらに友人に電話し「すぐに結婚するといいわ。」と言ったとのこと。また主任弁護士のRoberta Kaplan氏は母親に電話し「完全な勝利だわ。この上ないくらい。」と伝えたとのことです。
さて、ついに連邦法では同性婚が認められるという結果に。これを受け直ちに全米で同性婚が認められるようになるという訳ではないでしょうが、同性婚に賛成する人たちにとってはこの上ない追い風ではないでしょうか。
それにしても84歳の女性と、46年連れ添ったパートナーの死から始まった今回の歴史的快挙。愛の力は偉大ですね。
(Source: Jun 26 2013, The Advocate.com,
http://www.advocate.com/politics/marriage-equality/2013/06/26/supreme-court-issues-landmark-lgbt-rulings
http://www.towleroad.com/2013/06/edie-windsor-reacts-to-the-doma-ruling-i-wanna-go-to-stonewall-right-now-photo.html )
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