UCLAの研究機関、William InstituteがLGBTの貧困に関する最新調査『New Patterns of Poverty in the Lesbian, Gay, and Bisexual Community』を発表。

(by Williams Institute)
本レポートは最近公表された『LGBTと貧困』に関する3つの調査結果を横断的に分析したもの。
2010 American Community Survey, 18-44才
2009 California Health Interview Survey, 成人
2012 Gallup Daily Tracking Poll, single, シングル
サマリーとして以下の点が挙げられています。
同性カップルは結婚したストレートカップルよりも貧困に陥りやすい。
女性の同性カップル及び結婚していない異性カップルは、結婚したストレートカップルよりも貧困率が高い。
18-44歳の女性では、30%のバイセクシャル女性、23%のレズビアンが貧困層であるが、ストレート女性の21%と比べると、統計的に大きな違いがある訳ではない。
18-44歳の男性では同様に、26%のバイセクシャル、20%のゲイが品行層に対して、ストレート男性は15%。
20%の独り身のLGBTが貧困層であるが、独り身のストレートよりも低い率である。
カリフォルニアでのLGBT貧困率は結婚したストレートのカップルよりも低い。これカリフォルニアがLGBTに寛容であり、政策や雇用差別に対する差別が少なく、献身的なLGBTコミュニティがあるからであると推測。
同性カップル世帯の子供は結婚したストレートカップルの子供の2倍貧困に陥りやすい。
同性カップル世帯の白人、アジア人、ヒスパニックの子供は、結婚したストレートカップルの貧困率と大きな違いはない。
ゲイカップル世帯のアフリカンアメリカ人の子供が最も高い貧困率(52%)である。
レズビアンカップル世帯の子供の貧困率は38%。
都市部のゲイカップルの貧困率は、結婚したストレートカップルよりもかなり低い。
同性カップル女性の低い教育水準が、男性よりも高い貧困率を増加。ワーキングプアとなりがちである。
結婚の平等、シビルユニオン制及び性的指向に基づいた雇用差別の禁止が認められている州では同性カップルの貧困率は低い。しかし違いは顕著ではない。
『LGBTはリッチである』という調査結果がある(ゲイとお金についての最新調査。)一方で、貧困率も高いという調査結果に。この事から考えられるのは、
1. ストレート世帯に比べて子供を育てているLGBTカップルは少ないことや、共働きである率が高いことから、可処分所得が高い(が総所得は低い)。
2. LGBTは、たくさん稼ぐ人たちがいる一方で、貧困に陥っている人も多い。
事などが考えられるでしょうか。LGBTに寛容なカリフォルニアでのLGBT貧困率が低いことや、都市部ではストレートの貧困率の方が高い点などは興味深いですね。
(Source: Williams Institute, June 2013,
http://williamsinstitute.law.ucla.edu/wp-content/uploads/LGB-Poverty-Update-Jun-2013.pdf )

(by Williams Institute)
本レポートは最近公表された『LGBTと貧困』に関する3つの調査結果を横断的に分析したもの。
2010 American Community Survey, 18-44才
2009 California Health Interview Survey, 成人
2012 Gallup Daily Tracking Poll, single, シングル
サマリーとして以下の点が挙げられています。
同性カップルは結婚したストレートカップルよりも貧困に陥りやすい。
女性の同性カップル及び結婚していない異性カップルは、結婚したストレートカップルよりも貧困率が高い。
18-44歳の女性では、30%のバイセクシャル女性、23%のレズビアンが貧困層であるが、ストレート女性の21%と比べると、統計的に大きな違いがある訳ではない。
18-44歳の男性では同様に、26%のバイセクシャル、20%のゲイが品行層に対して、ストレート男性は15%。
20%の独り身のLGBTが貧困層であるが、独り身のストレートよりも低い率である。
カリフォルニアでのLGBT貧困率は結婚したストレートのカップルよりも低い。これカリフォルニアがLGBTに寛容であり、政策や雇用差別に対する差別が少なく、献身的なLGBTコミュニティがあるからであると推測。
同性カップル世帯の子供は結婚したストレートカップルの子供の2倍貧困に陥りやすい。
同性カップル世帯の白人、アジア人、ヒスパニックの子供は、結婚したストレートカップルの貧困率と大きな違いはない。
ゲイカップル世帯のアフリカンアメリカ人の子供が最も高い貧困率(52%)である。
レズビアンカップル世帯の子供の貧困率は38%。
都市部のゲイカップルの貧困率は、結婚したストレートカップルよりもかなり低い。
同性カップル女性の低い教育水準が、男性よりも高い貧困率を増加。ワーキングプアとなりがちである。
結婚の平等、シビルユニオン制及び性的指向に基づいた雇用差別の禁止が認められている州では同性カップルの貧困率は低い。しかし違いは顕著ではない。
『LGBTはリッチである』という調査結果がある(ゲイとお金についての最新調査。)一方で、貧困率も高いという調査結果に。この事から考えられるのは、
1. ストレート世帯に比べて子供を育てているLGBTカップルは少ないことや、共働きである率が高いことから、可処分所得が高い(が総所得は低い)。
2. LGBTは、たくさん稼ぐ人たちがいる一方で、貧困に陥っている人も多い。
事などが考えられるでしょうか。LGBTに寛容なカリフォルニアでのLGBT貧困率が低いことや、都市部ではストレートの貧困率の方が高い点などは興味深いですね。
(Source: Williams Institute, June 2013,
http://williamsinstitute.law.ucla.edu/wp-content/uploads/LGB-Poverty-Update-Jun-2013.pdf )
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