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国際AIDS会議で確認されたHIVに関する5つのトピック。

今夏開催された「19回国際AIDS会議」で議論された重要事項5点です。現在のHIV関連の最新トピックと言えるのではないでしょうか。

International AIDS conference


1. 早期治療

会議に参加した科学者のグループが、HIV患者への新しい治療ガイドラインを発表。これはHIV感染が発覚したらすぐに投薬を開始するというもの(従来は免疫細胞がある一定数を切るまで経過観察するのが主流だった)。

早期投薬は、HIV患者にのみ利益があるのではなく、体内のウィルス量が減少することから、新規感染も防ぐことにつながる。

2. 新しい予防法

今年、HIV治療薬のTruvadaが予防薬として認可。コストの問題や副作用、予防薬の存在が危険なセックスを助長してしまうことなどから疑問を呈する会議出席者もいたが、会議のプレゼンターやハーバード大学の研究者はこのような意見を「予防手段をあえて引っ込めるのは無責任だ。」と発言。

3. 治療薬投与を中断しても、HIVウィルス量が低いままであるという研究結果

早期に治療を開始しその後投薬を止めたにもかかわらず、HIVウィルス量が依然低いままであるフランス人患者のケースが発表された。ウィルスに薬耐性ができてしまうことから早期治療に反対する意見に対し、この研究結果は早期に治療を開始すべきとする意見をサポート。

4. 骨髄移植によりHIVが消滅?

ガン治療のために骨髄移植した2人のHIV+男性のケースを報告。ボストン在住の彼らは移植の過程で血液からHIVウィルスが検出されなくなった。移植をきっかけにHIVウィルスが消滅したのは「ベルリンの患者」を含めて3件目。しかし、このボストンのケースでは、血液からHIVは検出されなかったものの、細胞に存在している可能性があり依然HIV治療を継続している。HIVが完全に消滅し治療を止めた「ベルリンの患者」のケースとは異なる。会議ではこの「ベルリンの患者」が、治療法の研究のための基金を設立することを発表。

5. 治療薬はそこまで来ている

会議では、治療薬の開発を可能とする研究を統合し、重点領域を認識。出席者の一人でHIVウィルスを発見したフランスの科学者Barré-Sinoussiは「科学はHIVの治療が現実的に可能となることを私たちに語っている。」と述べた。

(Source: The Advocate, Oct 29, 2012,
http://www.advocate.com/print-issue/current-issue/2012/10/29/5-things-we-learned-international-aids-conference?page=0,3 )

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