
(by the williams institute)
Williams Institute等が2011年10月~2012年3月の間に実施した調査『Serving Our Youth』によると、アメリカの40%の若年性ホームレスがLGBTだったことが判明しました。また、94%の(ホームレスのための)エージェントがLGBTのために働いたと述べて、これは10年前から10ポイント以上伸びているとのこと。
以下がその主な原因と分析されていいます。(%は経験した人の割合)

1. 性指向や性認識が原因で家族に拒絶され、家出 (46%)
2. 性指向や性認識が原因で家族から放逐 (43%)
3. 身体的、感情的又はセクシャルな虐待 (32%)
4. 年齢的に福祉施設から退去 (17%)
5. 家族からの金銭的、感情的な拒否 (14%)
LGBTの人口比率がだいたい3~5%と言われている事を鑑みると、40%という割合は非常に多いかと思います。アメリカの特に大都会には東京などとはくらべものにならないほどのホームレスがおり、この調査でもわかるように、若いホームレスをたくさん見かけます。大不況で就職環境が悪いためホームレスとなってしまう人もいるのでしょうが、このレポートではLGBTだからという理由でホームレスになってしまっている若者が多くいることを示唆しています。
上記の原因から推察するに、LGBTのホームレス問題を解決するには、やはり社会(特に家族)におけるLGBTに対する認識を変えることが第一、またはカミングアウトを慎重に(少なくとも経済的に自立できるようになってから)行う事などが大事なのでしょうか。
アメリカにおける若者のホームレス問題について詳しく知りたい方は以下よりレポートを読むことが出来ます。
→Serving our youth
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