
中国のQuingdao University教授Zhang Bei-chuanの調査によると16百万人の女性がゲイ男性と結婚しているとのこと。
中国ゲイ男性のうち90%が社会的理由から結婚しており、2010年現在の中国人口13億人のうち3%の成人がゲイ・ストレート間の結婚関係にあると述べています。
ゲイ男性と結婚し、同じ状況にある女性を支援するウェブサイトを運営する29歳のWiao Yaoは以下のように語ります。
「私が知る限り、ほとんどのゲイ男性の妻たちは決して愛さない夫に静かに耐えている。そしてわたしのように、夫に虐待されている人もいる。夫自身もかなりのプレッシャーの中で生きているのだけれど。私のサイトはこのような女性たちが孤独ではないと教え、正しい選択をするよう勇気づけている。」
中国では1997年にホモセクシャリティが犯罪ではなくなり、2001年には精神障害という扱いからも外されました。しかし、非差別法や同性婚などのゲイの法的保護はほとんどなく、また政府による強力な検閲の下にあります。
さて、いかがでしょうか。好きでもない人と結婚しなければいけないというのは人生最大級の苦痛であり、絶対に避けたいことですが、一方で「普通」の生き方をしないことから社会的に疎外されてしまう事も、人生を生きていく中で大きな障害になってしまいます。
結果、ゲイの結婚を考えた場合、「好きでもない人と結婚することによる苦痛・人生の浪費」と「『普通』の人生を送らないことによる社会的な障害」とのトレードオフとなるのでしょうか。
欧米では最近は、ゲイだからと言って社会的に不利になることが少なくなり(多くのLGBT団体の努力のたまものですね。)、「『普通』の人生を送らないことによる社会的な障害」が極端に小さくなっていると思います。そのため、厳格な家庭だとかクリスチャンだとかいう特殊要因がある人以外は、同性婚をする、ゲイパートナーと暮らす、という人が増えているように思います。

一方、中国ではまだまだ「『普通』の人生を送らないことによる社会的な障害」がはるかに大きく、女性と結婚してしまう。

(偽装結婚から生じる苦痛はどの国の人も同程度と考えるとこんな感じ?)
しかしどうでしょう。ゲイを一つの思想ととらえた場合、中国共産党にとっては少なくとも民主化運動家や独立を目指す地方民族よりは危険が少ないとも言えます。ある調査では、国民の9割がゲイであることは就職に影響はしないと答え、同性婚も認めるべきとという結果になっていると伝えています(2007年、中国通信網)。中国の人口は膨大でその分ゲイの数も膨大。いずれ中国が世界最大のゲイ大国となる日もあるかもしれません。
(Source: Pink News, July 9 2012,
http://www.pinknews.co.uk/2012/07/09/china-wives-of-gay-men-defrauded-by-support-website/)
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Leosuke8
株の初心者様
コメントありがとうございます!
08
18
20:57
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株の初心者
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
08
16
20:25