
昨年イギリスのGatwick空港で、あるゲイ男性が国境検査員に「Paedophilia(幼児性愛)」の疑いで調査を受けました。なんとその理由は、単に彼がカメラを所有してボーイフレンドを連れて歩いていたからというもの。当空港が明らかにしました。
詳細は以下のように述べられています。「乗客は呼び止められ、旅についてのお決まりの質問を受けた。検査員が荷物を調べたいと尋ねたとき、乗客はプライベートな個室で調べてくれと要求した。この要求は無視され、乗客の荷物は公の場で広げられた。」
「それから検査員は乗客のバックグラウンドをチェックし、その後乗客に進むように示した。その時、その検査員は同僚に『この乗客はHIVポジティブだ』といい、調査した検査員に対し協力なハンドジェルを使用することを勧めた。この一連のやりとりは他の乗客にも聞こえるところで行われていた。この直後、なぜあの客を調べたのか尋ねられた時、検査員は『彼がペドフィリアだと思った。カメラとボーイフレンドの存在がそれを証明してるだろ。』と答えた。
この事件は、2011年度の空港スタッフによる行為の調査をする過程で録画されていたものだそう。空港が発表したレポートによると、この乗客の検査は『不適切』で『プロフェッショナルでない』行為だとコメントしています。昨年度記録された108の検査のうち、71%はそのような、正当化されない検査だったとのこと。空港は国境検査員のリーダーに対し、『差別』の問題に関する追加的なトレーニングをスタッフに実施するよう忠告しているそうです。
さていかがでしょうか。個人的には空港による乗客検査は、空の安全を守る上で欠かせないものであり、安心して飛行機に乗りたいのでしっかりやってほしいと思います。そして、事の性質上、検査したけど何もなかった、という事例がたくさんあるのは仕方ないと思います。
しかし今回のように、何の論理的説明もつかないような理由で疑われ、検査されるのはいただけないですね。少なくともプライバシーは守られるようなやり方で行われるべきです。きっちりトレーニングしてほしいですね。
しかし、カメラと彼氏連れてるだけでペドフェリアと疑うって、この検査員、どんな偏見を持ってるんだろうか..それとも彼氏が若い男の子(または若く見える子)だったのかなー。
(Source: Pink News, June 19 2012,
http://www.pinknews.co.uk/2012/06/18/man-searched-at-airport-on-suspicion-of-paedophilia-because-he-had-a-camera-and-a-boyfriend/)
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