
ミズーリ大学の研究者が2000人の新入生に対して性指向と行動について調査しました。
この調査は学生をストレート、ゲイ、バイセクシャルに分類し、「アルコールを飲むか」、「なぜ飲むか」、「飲酒の結果としてネガティブな事を経験(例えばアルコール中毒など)したことがあるか」につて調査しました。
結論として、バイセクシャル、及び自分の性的指向について疑問を持っている生徒は、より飲酒する傾向、及び飲酒によりネガティブな経験をしていることが判明しました。
研究を実施した大学の助教授Amelia Talleyは、「これらのグループは、明確にストレート又はホモセクシャルであると自己認識している層よりも、飲酒により不安を和らげようとしている。一つの見解として、彼らはストレート、ホモセクシャル双方のグループから非難されていると感じているのではないか。」
また、女性は男性よりも自身を完全なストレート又はゲイであるとの自己認識が不明瞭であると伝えています。同助教授によると、「女性は自分自身をゲイであると認識していなくても、同性の女性に魅力を感じていると認めることが出来る。女性が同性に魅かれていると認めることが出来るのが男性よりも多いのは、私たちの文化の中で女性がより性的な対象として取り扱われるからでしょう。」
大学はこの研究による発見を「若者が性認識からくるストレスをアルコールで対処しようとすることを避けるネットワークを提供することに利用できる」と提案しています。
さて、この研究結果いかがでしょうか。確かに、「自分はストレートのはずなのに同性に魅かれている、うう…」という状況が一番危険なのは納得ですね。その結果、悩みを抱える多くの人がするのと同様、酒のがぶ飲みに走るという事でしょう。
同性への憧れに対する抑圧がホモフォビアを生むという、別の研究結果もあります。(→同性愛嫌悪者は自分自身の性指向を抑圧している!?)同性に対して魅力を感じていることを素直に表現できる世の中になることが、ゲイにとっても、バイにとっても、またストレートの振りをしてホモフォビアをしている人たちにとっても幸せになるという事でしょう。
(Source: Pink News, June 6 2012,
http://www.pinknews.co.uk/2012/06/08/us-study-young-bisexual-and-questioning-people-at-more-risk-of-alcohol-abuse/)
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