
先日記事を書きましたが、ExxonMobil(エクソン・モービル)の株主総会にて自社の会社方針に「性的志向や性認識に基づく差別を禁止するよう修正する株主決議」がなされました。
こちら→平等指数マイナス25点のエクソンモービルは最終的にLGBT社員を守るか。
結果は80%対20%で否決。実はこの提案はMobilとExxonが1999年に合併してから毎年なされていて、最も高い賛成票を獲得したときが2008年の40%だったそうです。
かつて合併前のMobilは性的志向に基づく非差別的な会社方針及び同性パートナ-への福利厚生を提供する世界で先頭を走る会社であったものの、合併時にExxon側に合わせ全て取り除かれたとのこと。
さて、残念ながら石油メジャーエクソン・モービルはLGBTフレンドリーの企業になることはできませんでした。そもそも石油業界は共和党とのつながりが強く(ブッシュ父子も石油会社を経営してましたね)、共和党がアンチ・ゲイ的な姿勢を打ち出している以上、石油業界もアンチでいる方が利益があるのかもしれません。
同性婚が認可された州の増加、大統領による同性婚支持発言、多くの企業によるLGBTフレンドリーな経営政策等、アメリカでのLGBTを取り巻く環境は劇的に改善されつつありますが、一方で今回のエクソンのように未だアンチも根強いという事が示されました。社会変革は一夜にしてならず、という事でしょうか。
(エクソン・モービル、来年の企業平等指数もマイナス評価決定ですかね….)
過去記事→平等指数マイナス25点のエクソンモービルは最終的にLGBT社員を守るか。
(Source:Dallas voice.com, May 30 2012,
http://www.dallasvoice.com/exxon-voted-lgbt-protections-10116107.html)
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