
今日、イギリスで発表されたガイドラインによると、National Health Service(NHS)にて、同性カップル及び40歳以上の女性が無料でin-vitro fertilization(IVF,体外受精)の治療を受けられるようになるそうです。
ガイドラインによると、intra-uterine insemination(IUI, 子宮内人工授精)が失敗したとき、よりコストがかかり医学的に複雑なIVFを考慮すべきだと助言しています。
同性カップルによる出産の需要はかなり増加しているとのこと。例えば2007年から2010年でレズビアンカップルによるIVFの実施は178件から417件となっています。今までゲイカップルは、個人治療に頼るしかなく、そのコストは最大8,000ポンドであり、年齢の増加とともに成功率は低下するものでした。
反対団体は「これはrewrite biology(生態の改ざん)をしようとする試みだ」等、非難していますが、ガイドラインを発行したNational Institute for Health and Clinical Excellence(NICE)のCEOは「子供をもうけたいと望む同性カップル及び高齢の女性にとって正しいことをした。」とコメントしています。
さて、いかがでしょう。医学的な詳細はよくわかりませんが、つまりは同性カップルによる出産と、ストレートの夫婦による不妊治療の取り扱いが平等となるそうです。さすがはイギリス、アメリカで大統領がゲイフレンドリーな発言をしたと盛り上がってる一方で、すでにゲイの出産にまで法的保護を進めています。
ゲイカップルによる出産・子育てには賛否両論あるかと思いますが、子供にとって必要なのは男女の両親ではなく、愛情。これはすでに多数存在するゲイカップルの子供たちが証明しています。AFP NEWSが2008年に報じたところによると、米国小児科学会はゲイカップルを両親に持つ18歳未満の子供は100万人から900万人にも上ると発表しています。
日本でもいつか合法化されるといいですね。
(Source:Pink News, May 23 2012,
http://www.pinknews.co.uk/2012/05/22/gay-couples-and-women-over-40-to-receive-fertility-treatment-through-nhs/)
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