
アメリカで売上5位の小売り大手『Target』が6月及び7月に集中して開催されるGay Prideを記念して、ゲイ・プライドT-シャツを売り出し始めました。10種類のラインナップで期間限定、売上金額全額が『Family Equality Council』という組織へ寄付されるようです。
ゲイフレンドリーなビジネスでほほえましいですね、と言いたいところですがそうでもないようです。
このT-シャツ、オンラインのみでの販売であり、店頭では購入できないのですが、ニュースソースによるとそれが『skeptical sales strategy (懐疑的な販売戦略)』であるとしています。
そもそもターゲットは、2010年に共和党のアンチ・ゲイ議員に15万ドルを寄付していたり、LGBT社員に対する社内のポリシーを改善しなかった事が原因でLADY GAGAとの契約がご破算になったりと、アンチ・ゲイ的な企業でした。
最近になりLGBTに歩み寄っているようですが、こういう記事が書かれることからも、いまだTargetのLGBTに対する姿勢については懐疑的にみられているようですね。
個人的には、アンチ・ゲイだった企業がレインボーなT-シャツを販売するというのは素晴らしい一歩だと思いますが、嫌々ならやるなよ…って気もします。どうせやるなら店頭販売も含め、大々的にやってほしいですね。
マーケティングというのは、及び腰でやっても成果の出ないもので、積極的にメッセージを発信して初めて潜在的消費者の心に響くのだと思います。今回の場合、逆効果にすらなりかねません。手遅れになる前にターゲットもそれに気づくといいですね。
(Source: Unicorn Booty, May 23 2012
http://unicornbooty.com/blog/2012/05/23/do-targets-new-pride-t-shirts-mean-its-time-to-forgive-their-anti-gay-past/)
(こちらも参照→LGBT広告まとめ。)
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