
Human Rights Campainの発表するCorporate Equality Index(企業平等指数)史上初のマイナス評価を受けた国際石油メジャーの一角ExxonMobilが、LGBT社員のための反差別ポリシーを策定するよう株主提案を受けています。5月30日の株主総会で投票が行われるようです。
Corporate Equality Indexは、「非差別的な会社方針、LGBTの顧客及び求職者に対する外部的支援、内部のLGBT職員に対するベネフィット、多様なトレーニング他内部的な経営資源」等を考慮して、企業における平等への取り組みを数値化したものです。
こちら参照→ゲイの人々はここで働いたらどうだろう。
アメリカの大企業ランキングであるFortune500のうち、86%が性指向に基づく差別を明示的に禁じており、50%が性認識に基づく差別を禁じています。石油業界からはChevronのみが100点を受けているそうです。
NY州会計監査官であるThomas DiNapoliが当提案を計画しており、同氏はEquifaxやDollar Generalといった会社へも同様の提案を行ってきたとのことです。
エクソンモービルは今年1月、会社の方針はすでに非差別的なものとなってるとして、SEC(証券取引等監視委員会)にこの株主提案を取り下げるよう求めましたが、SECはこの要求を拒絶したという経緯があります。
「Freedom to Work」の創設者Tico Almeida氏は以下のようにコメントしています。
「エクソンモービルはLGBTの職場差別の廃止を拒絶することにより、アメリカ人の人権に関する価値観から数十年遅れている。エクソンが連邦との契約で、アメリカ納税者の税金から何百万ドルも儲けているにもかかわらずだ。他のメジャー、シェブロンやBP、Texacoなどはすでにこのような非差別ポリシーを有している。これはビジネスという観点から正しいことであり、道徳的にも正しいことである。」
さて、LGBT差別企業の巨人、ExxonMobileはLGBTフレンドリー企業へと生まれ変わることが出来るのでしょうか。
5月30日に注目です。
5月31日追記:生まれ変われませんでした。→エクソン・モービルLGBT社員の保護を否決。
(Source: The Adovocate, May 22 2012
http://www.advocate.com/business/2012/05/22/will-exxonmobil-finally-protect-its-lgbt-workers)
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